診 断
心原性肺水腫(僧帽弁閉鎖不全症)
症 例
チワワ 10歳 雄
稟 告
呼吸が苦しそうで舌が紫色をしている。
(心臓病を過去に指摘されたことがあるが無治療。)
身体検査
意識レベル低下、可視粘膜色蒼白、CRT延長、四肢冷感、重度心雑音、吸気努力
:心原性ショックを疑う
経 過
上記主訴にて夜間救急受診。
来院と同時に酸素化と利尿剤、鎮静剤投与。Point of care 超音波検査とレントゲン検査にて心原性肺水腫による呼吸不全と診断。一般的な治療への反応に乏しく更に呼吸状態の悪化を認めたため全身麻酔下で人工呼吸管理へ移行。
High PEEP & low tidal volumeでの陽圧呼吸管理にて100%酸素給与下での動脈血酸素分圧(PaO2)197mmHg→595mmHgまで改善し、weaningを経て開始10時間強で人工呼吸管理より離脱。
以降順調に経過し、第7病日に退院。
初発肺水腫より半年、内服薬にて肺水腫の再発なく良好に経過中。
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